2009年8月 3日
航空機におけるバードストライク
離陸動作中(滑走、離陸直後)もしくは着陸動作中の速度が比較的遅く、高度が低い時に起こりやすい。
飛行機ではジェットエンジンが主流の現在はエアインテーク(空気吸入口)に吸い込まれる事故が多く、特に旅客機のジェ
ットエンジンはエアインテークの直径と推力が大きくかつ地面に近いこともあるため、バードストライクが起こりやすい。
例えば、ボーイング777のエンジンGE90型に到ってはファンの直径が3m以上もある。
ヘリコプターではローターに巻き込まれる事故が多い。飛行中に衝突することもあり、小型の鳥類であっても高速で飛行す
る航空機にとって衝突時のエネルギーは大きなものとなり最悪の場合、墜落に至るケースもある。民間用旅客機については
離着陸時のバードストライクによる墜落を防ぐため、装備するジェットエンジン開発の際に4ポンド(1.8kg)の鳥を吸い込
ませるテストを行い、吸い込んだ後でも基準を上回る推力が保てることを実証することがほぼ必須となっている。
旅客機のウィンドシールド(風防、コクピット前面の窓のこと)が多層構造になっているのも、バードストライクが理由の
1つである。たとえばボーイング747のウィンドシールドは5層構造になっているがガラス層の間にビニール層が挟まれてお
り、衝突時の衝撃を吸収できるようになっている。
またターボファンエンジンのファンブレードには最近では複合材料が使用される例が増えているが複合材料は金属材料に比
べて耐衝撃性に劣るため、前縁部はチタンで覆われている。かつてロールス・ロイス plcがRB211エンジンの開発時に当初
、複合材製のファンブレードを採用したがバードストライク試験をパスすることができず、大幅な改良に手間取っていたた
めに資金繰りが悪化して倒産して国営化された例もある。
ちなみに映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』においてインディ・ジョーンズの父であるヘンリー・ジョーンズが海
岸に群れる海鳥を刺激し飛び立たせ、追って来る敵の飛行機に対してバードストライクを起こさせるシーンがある。
日本の状況
航空機のバードストライクは日本国内において2006年には1233件の報告があった。例えば東京国際空港では118件、神戸空
港では94件などである。
これらによるエンジンの損傷や航空機の空港への引き返しなどによる損失は毎年国内だけで数億円程度あるといわれる。こ
れを防ぐため各航空会社や空港はさまざまな対策を講じているが、これといった有効策がないのが現状である。
例えば全日本空輸では1985年からエンジンに目玉マークを書いて鳥が近寄るのを防ごうと試みたことがあるが、効果が上が
らなかったため後に中止された。また高知空港、高松空港、松山空港ではハヤブサを放し空港周辺から鳥を追い払う試験が
行われたことがあるが、これも効果が上がらなかったため実用化には至っていない。ただし後者は海外の一部の空港では実
際に行われている。
また、散弾銃による威嚇や定期的な駆除、さらには訓練された犬を使って航空機とは正反対の方向に鳥を逃がすといった予
防策も行われている。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
日本の状況についても調べてみました。
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